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はやぶさ2、カプセル分離に成功 6日未明に着地へ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」は5日午後2時半ごろ、小惑星「りゅうぐう」の砂が入ったとみられるカプセルを分離し、地球に投下した。カプセルはその後、大気圏に突入し、6日午前3時前に、オーストラリア南部の砂漠に着地する見通しだ。宇宙に残ったはやぶさ2は軌道を変更して地球圏を離脱し、新たな小惑星の探査に向かう。

はやぶさ2は2010年に小惑星イトカワの微粒子を地球に持ち帰った初代「はやぶさ」の後継機。19年2月と7月にりゅうぐうへの着陸に成功し、小惑星の地表と地中の両方から砂を採取できたもようだ。

月以外の天体で地中の物質の採取は世界初の快挙となる。カプセル内の物質は、太陽系の成り立ちや地球の生命誕生などを探る貴重な手がかりになると期待される。

JAXAは5日午前10時すぎ、カプセルを分離するための作業に入った。午後2時半ごろ、地球から22万キロメートルの地点でカプセルを分離した。管制室で津田雄一プロジェクトマネージャが分離成功を宣言すると、拍手が沸き起こり、ガッツポーズや肘タッチで喜ぶ姿も見られた。

「はやぶさ2」のカプセル分離が成功し、管制室で喜ぶスタッフら(5日午後)=JAXAのYouTubeチャンネルより

JAXA宇宙科学研究所の久保田孝教授は「全て考えて準備してきた成果だ。あとはウーメラのチームが回収することを願っている」と話した。今のところ分離したカプセルは順調に地球へ向かっている。

カプセルは6日午前2時28分に大気圏に突入し、流星のように明るく光る「火球」として現地で観測される見通しだ。同2時47~57分ごろに豪州南部ウーメラ地区の砂漠に落下する。カプセルの追跡には、豪空軍も協力する。

高度約10キロメートルでパラシュートを開き、ビーコン信号を発しながら降下する。パラシュートを開いた後は風に流されるため、着地は砂漠の長径150キロメートル、短径100キロメートルの楕円内と予想されている。

ウーメラで待ち構えているJAXAのチームは、カプセルの信号を5カ所に設置したアンテナで捉えるなどして着地点を絞り込み、ヘリコプターで6日中の発見を目指す。上空から地上を撮影して探索するドローンも用意した。

エンジン停止などトラブルが相次ぎ、満身創痍(そうい)で地球に帰還した初代はやぶさは、カプセルとともに大気圏に突入して燃え尽きた。はやぶさ2はカプセルの分離後、5日午後3時半以降、エンジンを3回噴射し、進路を変更する。地球から200キロ~300キロメートルまで近づき、大気圏に突入するカプセルの写真撮影にも挑む予定だ。その後は約10年かけて別の小惑星の探査に向かう。

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