山口大とアクセルスペース、衛星データ利用で連携
山口大学は4日、人工衛星のデータ利用・研究などに関して、小型衛星開発のアクセルスペース(東京・中央)と基本協定を結んだと発表した。10基以上の小型衛星の運用を目指すアクセルスペースと協力し、多数の衛星のデータを利用する際の補正技術の開発などに取り組む。

アクセルスペースは2021年3月に自社開発の地球観測衛星4基を打ち上げ、既存の1基と合わせて5基を運用する予定。その後も追加を計画している。多数の衛星のデータを有効活用するには、個々の衛星の画像の違いを補正する必要があり、その分野の研究で先進的な山口大の長井正彦教授らと協力する。
基本協定には研究開発のほか、人材育成や産学連携活動での協力も盛り込んだ。アクセルスペースが山口大の大学院生をインターンシップで受け入れることや災害発生時の衛星データの活用協力などを想定している。