東京都、都民割の利用自粛要請 高齢者らに
東京都が都民の都内旅行の費用を補助する都民割について、65歳以上の高齢者や糖尿病など基礎疾患を持つ人に利用の自粛を呼びかけている。17日までに出発する旅行が対象で、高齢者などは自粛要請の対象に当てはまる旨を旅行会社やホテルに連絡すればキャンセル料はかからない。
対象者が含まれるグループ旅行は同行者を含めてキャンセル料がかからないようにする。いずれも13日までの連絡が必要になる。キャンセルせずに旅行をした場合は都民割を適用する。
キャンセルで生じる事業者の負担は都が補償する。宿泊は1人あたり5千円、日帰りは2500円を上限に旅行代の35%相当額を支払う。
都は新型コロナウイルスの感染再拡大で11月28日~12月17日に出発する旅行を対象に都民割商品の新規販売をすでに停止しているが、予約済みであれば利用できるとしていた。国の観光需要喚起策「Go To トラベル」で高齢者らに東京を発着する旅行の自粛を求めたことを踏まえ、都民割も利用自粛を呼びかけることにした。