山梨県知事、GoToトラベル「制限必要ない」
山梨県の長崎幸太郎知事は3日、国の観光需要喚起策「Go To トラベル」で東京都が高齢者らの利用自粛を呼び掛けたことについて、「山梨県の場合は制限を設ける必要はない」と述べた。県独自の「グリーン・ゾーン認証」など受け皿となる宿泊施設で感染対策を徹底していることを理由に挙げた。

この認証は宿泊・飲食施設、ワイナリーが対象で、これまでに2333施設が取得した。県福祉保健部によると、同認証の取得施設でこれまでに感染者やクラスター(感染者集団)は発生していないという。
一方、県は接待やカラオケを伴うスナックなどの遊興施設、屋内運動施設などを対象に休業協力を要請し、県の基準に沿った感染予防のガイドラインを策定して順守すれば個別に解除する運用を続けている。
個別解除を受けず営業を続けていた県内のスナックで従業員と利用者計10人のクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、長崎知事は「グリーン・ゾーン認証取得施設や個別解除を受けた施設を利用してもらい、感染対策を取っていない施設の利用は控えてほしい」と呼び掛けた。