在宅勤務、同僚とのやり取り「1日30分未満」が6割

サイボウズが実施した在宅勤務に関する調査によると、業務に関して同僚とコミュニケーションをとる時間について「1日30分未満」との回答が約6割を占めた。業務と直接関係のない内容では約9割にのぼった。コミュニケーションが取りにくいと感じている人は若い世代ほど多い傾向も分かった。円滑な意思疎通のための職場の工夫が求められそうだ。
業務に関わる同僚とのコミュニケーション時間については1日あたり「0分」との回答が8%。「30分未満」と答えた人が53%で、合わせると6割を超えた。業務に直接関わらないコミュニケーションについては「0分」が42%、「30分未満」が45%で合計で約9割にのぼった。
在宅勤務の頻度については「週1~2日」が4割、「週3~4日」が3割となり、計7割は出社と組み合わせていた。完全在宅勤務に近い「週5日以上」との回答も3割にのぼった。在宅勤務時の同僚とのコミュニケーション手段について複数回答で聞いたところ、電子メールが78%と最も高かった。電話(71%)、ウェブ会議(59%)、チャット(46%)と続いた。
同僚との業務に関わるコミュニケーションについては「しにくい」と回答した人は56%だった。年代が下がるほど増加する傾向にあり、20代は62%、60代は51%と約10ポイントの差が開いた。自由回答にはコミュニケーションを始めることや、意思疎通し合うことについて、難しさを感じているとする意見が多かった。
調査は10月2~6日に実施した。週1回以上在宅勤務をしている20代から60代の会社員・公務員らを対象にインターネット上で調査した。有効回答数は3087人だった。