大阪モデル「赤信号」点灯へ 3日夜に対策本部会議

大阪府の吉村洋文知事は3日、新型コロナウイルスの感染状況などを判断する府の独自基準「大阪モデル」について、非常事態を示す「赤信号」を点灯させる考えを明らかにした。赤信号の場合、府民への外出自粛要請や一部施設への休業要請などを検討することになっており、府は3日夜に対策本部会議を開き、具体的な要請内容などを決める。
吉村氏は「陽性者が右肩上がりに急拡大している状況ではない」としつつ「重症者は後から増えてくる。赤信号の基準に達する状況だと思っている」と述べた。一方、大阪市の松井一郎市長は記者団に「医療崩壊を何とか防ぐ必要がある。(大阪府外との)不要不急の往来は我慢してほしいということになる」と述べた。
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大阪モデルでは重症病床の確保数(206床)に対する使用率が70%以上になった場合に、赤信号を点灯させる。2日時点では63.6%で基準に達していないが、重症患者が増加して医療体制が逼迫している状況を重く見て、府民に感染防止策などへの協力を強く求める必要があると判断したもようだ。
府内では2日に427人の新規感染者を確認。高齢者への感染が広がっており、同日時点の重症患者数は131人と1カ月前の4倍になった。現在は警戒を示す「黄信号」が点灯中で、府民には「2時間以上、5人以上の飲み会自粛」などを求めている。

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