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義足女子会、一人じゃない おしゃれや育児で悩み語る

義足を使う女性たちによる全国でも珍しい交流会が、大阪を拠点に開かれている。おしゃれや妊娠、育児などの悩みを相談したり、義足であることを隠さずさまざまな挑戦をする仲間の姿に励まされたり。「一人じゃないと実感できる場に」との思いで活動している。

「ハイヒール・フラミンゴ」の野間麻子代表(左)と交流会参加者の田中典子さん(中央)ら=11月、大阪府大東市=共同

「細めのズボンは、はきにくいですよね。どうしてますか」。10月、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で開かれた交流会「フラミンゴ・カフェ」。参加者の女性が義足装着時のズボンのことを質問すると、埼玉県や愛知県、大阪府などに住む20~60代の女性6人がそれぞれの経験を交えて答えた。

交流会を主催するのは、義足ユーザーや義肢メーカーの女性たちでつくる大阪府大東市のNPO法人「ハイヒール・フラミンゴ」。1月と5月を除く毎月1回開き、年間延べ約70人が参加する。

同法人は、大東市の大手義肢メーカー「川村義肢」で福祉用具専門相談員として働く野間麻子代表(51)らが「義足女性のための居場所をつくろう」と、2018年から活動を始めた。それまでも義足ユーザーが集まるイベントはあったが、女性の参加が少なかったためだ。義足でもおしゃれを諦めないという思いを「ハイヒール」に込め、片足で凜(りん)として立つ「フラミンゴ」と合わせた。

交流会のほか、ペディキュアの塗り方やヨガの講座、着物を着て一緒に京都を散策するといったイベントを開催。新型コロナウイルスの感染予防のため交流会は今年6月からオンラインになったが、野間さんは「全国の女性義足ユーザーとつながれる」と前向きだ。

先天性の障害で義足を使用する参加者の田中典子さん(54)=京都府京丹波町=は「義足になった背景は人によって違うが、話すことで楽になった。ほっとする場」と話す。

参加するまでは、何かにつけ「義足だからできない」と思い込んでいた田中さん。義足を隠さずいろいろなことに挑戦する参加者や、応援してくれる人と出会い、前向きな気持ちに。義足を見せることが嫌だと思わなくなり、今は息子からプレゼントされたブーツで出掛けるのが楽しみだ。

義足使用者数の統計データはないが、06年に厚生労働省が実施した調査によると、全国の下肢切断者は推定約6万人。義肢装具士は男性の方が多く、野間さんは「悩んでいたり、共感できる相手がいなかったりする義足の女性は多い。共感し合える場所づくりを続け、全国に広げたい」と話す。〔共同〕

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