後発薬使用率78%、厚労省 政府目標80%に届かず
厚生労働省は2日、後発医薬品(ジェネリック)の使用率が2020年9月時点で78.3%だったと発表した。政府目標の80%に届かなかった。医療費の伸びの抑制になることから政府は利用を促しているが、先発薬志向が強い一部の医師や医療関係者の間で敬遠されている。
後発薬は特許が切れた薬と同じ成分で値段が安い。使用率は、先発薬のある病気での後発薬の使用量の割合を示し、厚労省は健康保険組合ごとに公表している。製薬会社の社員が加入する健保や、開業医が加入する地域の医師国保などでは使用率が低い場合があり、医療関係者の新薬志向の強さがうかがえる。