日産、赤字縮小予想に漂う不安 米貸し倒れリスク
証券部 浅山亮
[有料会員限定]
日産自動車が11月中旬に発表した2021年3月期通期の最終赤字縮小予想に不安がつきまとっている。カルロス・ゴーン元会長の拡大路線による長年の値引き販売で、主力の米国では低中所得層が主な顧客だ。新型コロナウイルス禍が再び強まるなか、販売減だけでなく、貸し倒れリスクの高まりで引当金の積み増しを迫られれば業績悪化につながる。
「本当に大丈夫か」「もう一回修正したら信用をなくす。リスクを取るべきではない」「コロナ再...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1585文字
関連リンク