北大の前学長、国と大学を提訴へ 解任取り消し求め
職員へのパワーハラスメントなど不適切行為があったとして6月に文部科学相から解任された北海道大の前学長、名和豊春氏の弁護士は2日、国と北大を相手取り、解任処分の取り消しと1466万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こすことを明らかにした。10日に訴状を提出する。

提訴の理由として名和氏側は▽学長選考会議で十分な意見陳述の機会が与えられなかった▽北大から十分な証拠資料の提示がなかった▽学外の弁護士3人による調査委員会側から自身への事情聴取がなかった――の3点を挙げている。
北大は取材に対し「提訴についてまだ承知していない」とコメントした。