中東、焦りと期待が交錯 バイデン外交と世界(3)
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11月27日、テヘラン近郊でイランの核開発計画で中心的役割を担ってきた科学者モフセン・ファクリザデ氏が暗殺された。同氏の行動を把握していたかのような待ち伏せによる襲撃だった。
「適切なタイミングで報復する」。ロウハニ大統領はイスラエルを名指しで非難したが、発言には挑発に簡単に乗るまいとの意志がにじむ。報復に動けば、米次期政権との対話が遠のくからだ。
米大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領の...
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