宮交HD4~9月期、最終赤字12億円 過去最大に
宮交ホールディングス(HD、宮崎市)が2日発表した2020年4~9月期の連結決算は、最終損益が12億円の赤字(前年同期は2億3700万円の黒字)だった。4~9月期として過去最大の赤字幅となった。新型コロナウイルスの感染拡大で、傘下の宮崎交通(宮崎市)や宮崎観光ホテル(同)の売り上げが落ち込んだのが響いた。
売上高は52%減の41億円だった。同日記者会見した菊池克頼社長は「大変厳しい結果。生き残りへ強い危機感を持っている」と述べた。ただ、地元銀行からの融資枠を設定するなど当面の運転資金は確保し、「現預金は50億円以上」(菊池氏)あるため、資金不足になることはないとした。
有利子負債残高は4月1日時点に比べ52億円増え、200億円となった。
10月以降、政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」で旅客需要は持ち直しているが、コロナの先行き不透明感で、21年3月期も27億円の最終赤字を見込む。