企業広告、日付指定で カレンダーアプリのタイムツリー
カレンダーアプリを手掛けるスタートアップ、TimeTree(タイムツリー、東京・新宿)は企業が日付を指定してスマートフォンに広告を配信できるサービスを始めた。カレンダーアプリ内の特定の日付ページに、広告を1日1枠限定で提供する。新商品の発売日やセール、映画の公開日を告知する企業の利用を見込む。

サービス名は「ターゲットデイ」。アプリ内では日付ごとにページが表示され、予定を入力できるほか家族や友人と共有することでコメントを書き込める。特定の日付に広告枠をあて、その日付のページに特定の広告を一定期間表示する。利用者は広告の内容を自動で予定に組み込むこともできる。
企業は指定した日付の13日前から当日までの2週間、日付のページに広告を掲載できる。セールの開始日や映画の公開日などに合わせて広告を掲載することで、広告効果が高まる。消費者向けサービスを手掛ける企業の利用を見込む。
アプリの利用は無料で、タイムツリーの売り上げの大半を広告費が占める。既に掲載する期間や対象を変えられる運用型の広告を提供しているが、日付を指定できる予約型の広告を新たに追加することで売り上げ増加を狙う。
タイムツリーは2014年創業のスタートアップ。アプリの登録ユーザー数は11月時点で2700万人で、半数程度を海外のユーザーが占めるという。日付指定の広告を日本限定で展開し、利用者や広告を出す企業の需要をみながら海外での展開も視野に入れる。