/

吉川元農相が自民役職辞任 現金受領疑惑で野党追及へ

自民党の吉川貴盛元農相は2日、山口泰明選挙対策委員長に党選挙対策委員長代行の辞表を提出し、受理された。農相在任中に不透明な現金を受け取った疑いが浮上した自らの責任を踏まえた。立憲民主党など野党は実態解明へ追及していく構えだ。

吉川氏を巡っては、鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表が吉川氏に現金を提供し、それが吉川氏が関係する政治団体の政治資金収支報告書に記載されていない疑いが出ている。

検察当局は今年7月、昨年の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先としてアキタフーズ本社を家宅捜索していた。

吉川氏は2日、不整脈のため入院中で「しばらく検査の上、治療に専念しなければならない。国会審議と党務の運営に迷惑をかけたくない」との談話を出した。

「党関係者にはご心配をおかけしおわび申し上げる。当局から説明を求められることがあれば、誠実に対応する」とも記した。

所属する二階派の事務総長を辞任すると同派会長の二階俊博幹事長に伝え、了承された。党幹部によると、党北海道連会長も退く意向を示している。

吉川氏は衆院北海道2区選出の当選6回。経済産業副大臣や農水副大臣などを経て、2018年10月~19年9月に安倍晋三前政権で農相を務めた。

1996年の衆院選で初当選した菅義偉首相と同期で、今年9月の党総裁選では首相の推薦人名簿に名を連ねた。

疑惑が判明した2日、政府・与党から吉川氏が自ら説明する責任があるとの意見が相次いだ。

加藤勝信官房長官は記者会見で「政治家は自らの行動について説明責任を果たしていくことが求められる」と指摘した。

公明党の竹内譲政調会長は「立ち入ったことをコメントするのは今の時点では差し控えたい」と述べつつ「本人に説明責任はある」と語った。

自民党の森山裕国会対策委員長は国会内で記者団に「報道によれば本人は否定している。そういう状況なのでコメントは差し控えたい」と話した。

野党は疑惑の追及へ攻勢を強める。立民の安住淳国対委員長は記者団に「報道が事実であれば、明らかな政治資金規正法違反だ。農相当時に利益誘導的なことがあれば大きな問題になる」と訴えた。野党として追及チームを立ち上げると表明した。

日本維新の会の遠藤敬国対委員長は記者会見で「事実であれば本当に遺憾で、政治に対する不信が高まるばかりだ」と主張した。共産党の穀田恵二国対委員長は「自民党長期政権のゆがみだ」と強調した。

社民党の吉田忠智幹事長は「法律違反が明らかになった場合は議員辞職すべきだ」との談話を発表した。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン