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世界株高 目立つ日本株、欧米で高評価

「日経平均の最近のパフォーマンスは『傑出』(stellar)している。なんと、ほぼ30年ぶりの高値だそうだ」

「日本株と米国株の共振現象が世界株高連鎖を生んでいる」

ウォール街の会話で、これほどまでに日本株が材料視されることは、アベノミクス相場初期以来のことだ。

「スガノミクス」という和製英語は聞かれず、特に政策期待相場とは認識されていない。あくまで過剰流動性相場のなかで割安銘柄の循環物色という位置づけだ。キャッチアップ(出遅れを取り戻す)という言葉がキーワードになっている。

いっぽう、日本は地球の裏のエキゾチックで縁遠い国、という認識は依然として残る。ポスト・コロナで海外旅行が再開されるのはいつのことか、という話題では、ため息まじりに「日本へ出張するときが来るのはいつのことやら」と、なぜか日本が引き合いに出されたりする。

さらに、業界内での会話で感じることは、「日本株」というカテゴリーが実に曖昧なことだ。先進国株といえば米国株か欧州株、新興国株といえば中国を含む新興国と明白だが、日本株は独自のカテゴリーは持たず、アジア株というカテゴリーでも中途半端な扱いだ。米国株、欧州株、新興国株と話が進んだところで、そういえば、日本株もあった、と思い当たるごとき展開も珍しくない。それでも、思い当たるケースが増えていることは事実で、これは大きな変化だ。

昨日もニューヨーク(NY)寄り付き後の現地報道で、日本株最新動向が詳しく説明されていた。日本株の動きがNY市場の視点でも無視できない存在になりつつある。

静かに着々と日本株に関する潮目は変化している。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima

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