改正種苗法が成立 参院本会議
植物の種子を知的財産として保護する仕組みを強化する改正種苗法が2日の参院本会議で可決、成立した。日本で開発した品種を農林水産省に登録する際、輸出先国や栽培地域を指定できるようにする。日本のブランド果実などの種や苗木が海外に流出するのを防ぐ狙いだ。
輸出が認められていない品種を勝手に海外に持ち出した場合は罰則も適用する。ブドウのシャインマスカットなど、日本で開発された品種が海外に流出する事例が相次いでいる。
農家が自ら育てた作物を使って来年の作付けをする「自家増殖」を一部制限する内容には懸念の声がある。立憲民主党と共産党は農家の負担が増す可能性があるとして反対した。