/

AmazonとKDDI、5G使った低遅延クラウド 年内商用化

年次イベントに登壇したAWSのジャシーCEO(1日、同社の中継映像から)

【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムはKDDIと連携し、高速通信規格「5G」を使ったクラウドコンピューティングのサービスを年内に東京都内で始める。データ伝達の遅れが少ない5Gの特性を生かし、短い応答時間が求められるゲームや自動運転などの分野にクラウドの利用を広げる。

アマゾンのクラウド子会社、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が1日にオンラインで開いた年次イベントで明らかにした。新たなクラウドサービス「AWS Wavelength」は5Gの基地局など利用者に近い場所にサーバー類を配置しデータを処理することで、4Gに比べ遅延が約10分の1とされる5Gの特性を最大限に活用できる。

AWSによると、従来のデータセンターでは数秒かかることもあった応答時間が新サービスでは10ミリ(ミリは千分の1)秒以下になるという。同社のアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は「スマート工場や自動運転車、ゲームなど低遅延が求められる様々なアプリケーションを構築する機会が得られる」と述べた。

AWSは1年前の同じイベントでKDDIや米ベライゾン・コミュニケーションズなどとの提携を発表しており、米国ではすでに8都市で同サービスを始めている。AWSは韓国のSKテレコムや英ボーダフォンとも連携し、自社のクラウド基盤と5Gを組み合わせたサービスを世界各国に広げる考えだ。

クラウド市場で競合する米マイクロソフトはベライゾンと、米グーグルは米AT&Tなどとそれぞれ組むなど、5Gの普及をきっかけにクラウド大手と携帯電話事業者の連携が広がっている。こうした動きについて、米調査会社カナリスは「携帯電話事業者のIT(情報技術)インフラを変革する取り組みの一環となる」と指摘している。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

5Gとは
現行の「第4世代(4G)」の最大100倍の速さの次世代通信規格。毎秒10ギガ(ギガは10億)ビットの最高速度はアナログ方式だった1980年代の第1世代の100万倍。2時間の映画を3秒でダウンロードできる。米国と韓国の通信大手が世界に先がけて商用サービスを始めた。

1Gから4Gへの進化は主に速さの向上だった。5Gは「多数同時接続」「超低遅延」という特徴が加わる。たとえば自宅で約100個の端末やセンサーを同時にネット接続できる。利用者が通信の遅れを意識することは格段に減る。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

企業:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン