核のごみ「風評被害」のリアル、疑心暗鬼の北海道
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北海道寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村で高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場誘致につながる「文献調査」が始まって2週間。誘致反対論の譲れない根拠は、水産・農産物の風評被害による値崩れだ。誘致表面化から3カ月がたった現地で風評被害の現実を追った。
古宇郡(ふるうぐん)漁協(泊村)の幹部は「魚が値下がりする気配? ないね」と平然としていた。実際、2町村が立地する後志(しりべし)地域の農...
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