/

大韓航空のアシアナ買収、差し止め請求を棄却

【ソウル=細川幸太郎】大韓航空によるアシアナ航空買収を巡って、ソウル中央地裁は1日、大韓航空の持ち株会社の株主による買収手続きの差し止め請求を棄却した。買収の実現に向けた課題が一つクリアされた。今後は各国の独占禁止法審査が焦点となる。

政府系の韓国産業銀行が描いた買収スキームでは、大韓航空の持ち株会社の韓進KALによる第三者割当増資を引き受ける形で、産業銀行が買収資金を供給する。韓進KALの大株主である韓国ファンド、KCGIは、自社の持ち株比率が低下する恐れがある。増資を組み合わせた買収は、大韓航空経営陣が支配権を維持するものだと主張し、新株発行の差し止めを求めて地裁に提訴していた。

地裁は「新株発行は商法や、韓進KALの定款に基づいたものだ」としてKCGIの主張を認めず、請求を退けた。KCGI側は「棄却決定は遺憾」としながらも、「今後も経営陣を監視して企業価値の改善のために最善を尽くす」とコメントした。

KCGIは3月の韓進KAL株主総会で経営陣の退陣を迫った経緯がある。KCGI連合は議決権ベースで現在46.7%を持つ。さらに買い増し過半数を確保したい考えを表明している。アシアナの買収を契機に産業銀行が韓進KALの大株主に加わると、この計画が難しくなる見通しだ。

KCGIは経営権の取得が困難になったことで韓進KALから撤退するとの観測もある。地裁の決定を受けて韓進KALの株価は一時10%超、急落した。航空大手の統合効果を期待して大韓航空とアシアナ航空の株価はそろって急騰する場面もあった。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン