経団連、接触アプリ利用要請 コロナ防止指針改定
経団連は1日、加盟企業を対象とした新型コロナウイルスの感染防止ガイドラインを改定した。コロナの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の利用を従業員に呼びかけるよう求める。一方、不急の出張を見合わせるとの方針は取り下げ、出張先の感染防止対策に注意して各社が判断することにした。
古賀信行・審議員会議長は記者団に「普通の活動も支障が出てしまうので実証に基づいた指針に改める」と説明した。
冬のオフィスや作業スペースは、窓が開く場合は1時間に2回以上の換気を推奨する。加湿器や空調設備により「湿度40~70%」の達成も求める。二酸化炭素(CO2)濃度モニターを活用し、換気できているか確かめることも勧める。
同日、経済3団体はコロナ対策をめぐり西村康稔経済財政・再生相とウェブ会議を開いた。経済同友会の桜田謙悟代表幹事は「4~5月よりテレワーク実施率が下がったのは問題」と指摘した。日本商工会議所の三村明夫会頭は「飲食サービス業で予約キャンセルが相次いでいる」と金融支援を要望した。