空中に浮かんだ画面でATM操作 広島銀行、新型実験へ
広島銀行は1日、画面を空中に映して操作できるようにした新型ATMの試験導入を始めると発表した。2021年5月に市中心部に開く新本店に1台を置く。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、機械の画面に直接触れなくても現金の引き出しなどができるようにし、利用客の安心につなげる。

新型ATMはアスカネットと共同開発した。通常のATMの隣に専用機を備え付け、光の反射を使って画面を空中に映し出す。利用者は空中の画面に触れることでお金の引き出しや残高照会などができる。空中で操作できるATMの導入は全国で初めてという。
試験導入で利用者の反応や使い勝手を見極め、本格導入を検討する。現在はATMに消毒液を置くなどして新型コロナ対策を講じているが、より顧客が安心できる仕組みを探っていく。
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