タニタ、体脂肪などの測定技術を外部供与

健康機器大手のタニタ(東京・板橋)は、体脂肪率の測定など体組成計に使っている技術の外部供与を始めたと発表した。まず、計測器大手のエー・アンド・デイが10日に発売する家庭用の体組成計に搭載する。体組成を算出するアルゴリズム(計算方法)を社外でも活用してもらい、同分野の中核技術として普及を目指す。
技術供与は有償で、料金は非公開としている。第1弾として、エー・アンド・デイの家庭用体組成計「UC-421BLE」にタニタのアルゴリズムを搭載する。
体組成計はメーカーごとに独自のアルゴリズムを搭載しているため、体脂肪率や筋肉量などの計測値がメーカーごとに異なる。アルゴリズムの外部供与でそうしたばらつきを減らす。タニタは国内で自社のアルゴリズムの標準化を進めながら、海外向けにも供与していく方針だ。
体組成計以外でも、同様の技術供与を加速する。9月には歩数計・活動量計向けアルゴリズムの一部を、スクウェア・エニックス(東京・新宿)の位置情報を活用するスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストウォーク」に供与した。他にも複数の企業とアルゴリズムの活用について協議しているという。