ジャカルタ州知事、コロナ感染を発表 次期大統領候補
【ジャカルタ=地曳航也】インドネシアの首都ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事は1日、声明を発表し、自身が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。症状はなく、自主隔離に入った。アニス氏は2024年の次期大統領選への立候補が取り沙汰されている。

ジャカルタ特別州では連日、新規で千人以上の陽性者を出し、副知事ら州政府の中枢にも感染が広がっていた。アニス氏は声明で11月30日のPCR検査で陽性反応が出たと表明した。自宅で執務を続け「州政府の意思決定や統治に問題は生じない」とも強調した。
アニス氏は最近、17年の同州知事選で自身を支援したイスラム強硬派団体「イスラム防衛戦線(FPI)」の指導者、ハビブ・リジク・シハブ氏と面会し批判を受けている。シハブ氏が国外からの帰国直後で、コロナ対策として自主隔離が必要だったにもかかわらず、規則に違反する形で会ったためだ。