/

神奈川県8信金、4~9月は半数が増益 コロナで融資増

神奈川県内に本店がある8信用金庫の2020年4~9月期決算が出そろった。税引き利益は4信金が増益で、全信金が黒字を確保した。新型コロナウイルス下で資金繰りに悩む中小・零細企業への融資が増えている。ただ、融資先の業績が悪化するケースも目立ち、リスク管理が重要となる。

横浜信金は融資拡大が増益につながった(横浜市の本店)

横浜信金(横浜市)の税引き利益は前年同期比36%増の13億円だった。新型コロナで経済活動が停滞するなか「資金繰りに悩む企業への制度融資などが増えた」(同信金)。特に製造業や建設業などへの貸し出しが拡大。利息収入が増えて資金運用収益は同5%伸びた。事務費など経費節減も増益に寄与した。

増益率が最も高かったかながわ信金(横須賀市)の税引き利益は同95%増の9億9100万円だった。外国債券など有価証券運用による収益が伸びた。従業員数の減少で人件費が減ったほか、利用が少ないATMを一部削減するなどして経費を減らした。中南信金(大磯町)と川崎信金(川崎市)も増益だった。

信金を含めた金融機関が企業支援のために融資を増やした結果、神奈川県内の倒産件数は新型コロナ下でも増えていない。ただ、一部の信金で目立ってきたのが不良債権残高の増加だ。8信金のうち、不良債権残高(9月末時点)が増えたのは4信金で、うち3信金は2割超増加した。

川崎信金の不良債権残高は前年比28%増の676億円と、8信金のなかで最も伸びが大きかった。新型コロナの感染拡大が長引くなか、業績悪化が予想される融資先の財務内容をより厳密に精査して「危険債権」に区分を見直したという。下期には融資先の破綻に備える貸倒引当金を積み増して対応する計画だ。貸倒引当金の積み増しは利益の圧迫要因になる。

中栄信金(秦野市)の不良債権残高は同25%増の37億円だった。足元でも「融資先の業況悪化が幅広い業種で進んでいる」(同信金)といい、不良債権残高は今後さらに増えるとみる。今後は「取引先と密に連絡を取り合い、個別の状況に応じて支援する」と話す。

平塚信金(平塚市)も不良債権残高が同23%増えた。横浜信金も不良債権残高が増えたが、貸出金残高の伸びが上回り不良債権比率は低下した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン