与信サービス開発のCrezit、1億6500万円調達
消費者向け与信システムを開発するCrezit(クレジット、東京・港)は、ベンチャーキャピタル(VC)から1億6500万円を調達した。第三者割当増資で引受先は千葉道場(東京・渋谷)、ジェネシア・ベンチャーズ(同・港)など計4社。法人向けに新たに与信システムを開発する。21年4月までにサービス開始を目指す。

消費者信用事業を手掛ける金融機関は一般的に、職業や収入などの信用情報から与信枠を設定する。クレジットは提携先の企業が持つデータを用いて与信を行う予定。消費者の購買データや、人材マッチングサービスの利用履歴などを想定する。

クレジットが3月に始めた消費者向け少額融資サービスは、ウェブサイトから申し込みでき、申込者数は5000人程度で累計貸付金額は約4000万円という。同社が本命と位置づける法人向け事業では新たに与信システムを開発。個人向け融資を展開したい企業に提供する。
クレジットは2019年創業のスタートアップ。11月にフィンテック協会が開催した、フィンテックのスタートアップが事業アイデアを競う大会で優勝した。矢部寿明社長は電子商取引(EC)サイト開発支援のBASEで事業者向け融資サービスを開発した経歴を持つ。
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