大阪府、コロナ重症センターが完成 人材集めは難航

大阪府が新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」の第1期分30床が30日、完成した。患者の受け入れ準備を行い、12月中旬以降の運用開始を目指すが、看護師の確保が課題となっている。
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府は大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)の敷地内に重症センターを建設。プレハブの臨時施設で全床に人工呼吸器を配備。重症患者のうち比較的症状が落ち着いた人を受け入れて回復を図る。
府によると、必要となる医師約20人は府内の医療機関から派遣してもらう調整できているが、看護師は必要な130人のうち50人程度しか確保のめどがついていないという。
吉村洋文知事は30日、「技術も必要で大変だが、看護師の人数が足りていないので協力できる人は手を挙げてほしい」と呼び掛けた。
今後予定する第2期分(約30床)の整備は、建設予定地の建物からアスベスト(石綿)が見つかり、解体工事が遅れている。2021年1月ごろとしている完成予定時期は同年3月末ごろにずれこむ見通しだ。

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