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阿寒湖マリモ成長の謎解明 胞子出さず形維持 北大院

北海道大大学院の研究グループは30日までに、北海道釧路市の阿寒湖に生息する国の特別天然記念物マリモのうち、よく知られる球状タイプは、ほかのタイプと異なり胞子をほとんどつくらないことが分かったとの研究結果を公表した。胞子が放出されないため、マリモを構成する糸状体がちぎれず形を維持したまま大きくなるという。成長の仕組みは長年謎のままだった。

阿寒湖で見つかった直径約30センチのマリモ=若菜勇さん提供・共同

研究グループは2017~18年に計6回、阿寒湖内の5カ所でタイプの異なるマリモから糸状体を取り出し、細胞に胞子ができる割合を調べた。岩に付着するタイプのマリモはほかの藻類と同様に定期的に胞子を放出して繁殖することが確認できた一方、球状タイプではほとんど胞子は観察できなかった。

胞子を出すと細胞内が空になり、糸状体がちぎれてしまう。球状タイプでは胞子の放出が極めて少ないことで、光合成により球状を維持したまま大型化していると結論付けた。

大きくなった球状マリモは岸に打ち上げられた後、波にもまれて小さな断片に壊れて数を増やす。分裂後は再び波にさらわれ、湖内で波の影響を受けて球状に成長する。近年の観察記録から、5~7年かけて直径20センチ以上にまで大きくなるという。

研究グループの若菜勇客員教授(藻類学)は「同じマリモでも形状により成長や繁殖の仕方が異なることが分かった。実態に合わせた保全計画を考えないといけない」と語った。〔共同〕

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