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G1で9勝、最高の輝きを放ち去る女王アーモンドアイ

最後の瞬間まで、主役の座は譲らなかった。今回でターフを去るアーモンドアイ。空前の注目を集めた三冠馬3頭の最初で最後の対決で、最強馬の威厳を示し、G1の9勝目で有終の美を飾った。

ジャパンカップを制したアーモンドアイ(右)と2着のコントレイル(左)

女王らしい、正攻法の勝利だった。2番枠から好スタートを切ると、5番手前後の内柵沿いの好位置を占めた。10月の雨で内側が荒れた芝コースのどこを走るかが鍵だったが、小細工はない。馬群を先導したキセキは1200メートル通過が1分9秒4という短距離戦のようなペースで飛ばした。自然に隊列は縦長になり、どの馬も取りたい進路を取れる力勝負の様相に。G13連勝中の名手ルメールは、パートナーの挙動に神経を集中し、じっと勝機を待っていた。

動いたのは直線残り400メートル過ぎ。傍らにいた同馬主のグローリーヴェイズが動き出すと、楽な手応えで一気にスパートして同馬をかわし、残り約150メートルでキセキを抜いて先頭に。自分から勝ちに行く形で、最後は牡牝の無敗の3歳三冠馬を従えてのゴールだ。

4週前の天皇賞・秋では、史上初のG18勝という大記録の重圧から、優勝後に涙を見せたルメールも、「きょうはサヨナラパーティー」と破顔一笑。「この馬に乗るのはいつも特別だが、きょうは最後だからもっと特別だった」と感慨を語った。

ゴール前で後続に詰め寄られた天皇賞・秋の内容と、4週の短いレース間隔への懸念を、圧倒的な勝ち方で払拭。一戦ごとの消耗の激しかった馬が、最後の舞台ではタフさをも見せた。「この馬のピークはきょうかも」とルメール。約3年間、競馬界をリードした速くて美しい女王は、最高の輝きを放ったままにターフを去る。

(野元賢一)

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