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マラソン福田、「世界一」キプチョゲのチームで腕磨く

NNランニングチームへの加入を発表したマラソンランナーの福田穣

12月6日に福岡国際マラソンが行われる。東京五輪男子マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)らが出場する中で、福田穣(29)が新たな一歩を踏み出そうとしている。世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)らが参加するプロ集団「NNランニングチーム」にアジア人として初めて加入。新たな所属で迎える一戦に向け、「優勝を狙って頑張りたい」と決意を語る。

NNランニングチームは2017年に設立され、キプチョゲや世界歴代2位の記録を持つケネニサ・ベケレ(エチオピア)、男子5000メートルと1万メートルの世界記録保持者、ジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)らを擁する。

11月中旬に記者会見を行った福田は「チームの一員になれたことに誇りを持ち、世界中のランナーに元気を与える走りをしたい」と笑顔を見せた。もともとチームに憧れを持っていた福田は20年2月に出場した別府大分毎日マラソンのペースメーカーがNNランニングチームだと知り、エージェントに合宿への参加を直訴。「合宿じゃなくてチームに参加したらどうか」とまさかの返答があったという。「加入できると思っていなかった。世界最高のチームにチャレンジしない理由はない」。アフリカ勢がどんな練習をしているのか。強さの理由をその目で確かめてみたい衝動に駆られた。

19年9月の東京五輪代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は22位に沈み、スピード面の課題を突きつけられた。今回、環境を変える決断をしたのもMGCでの敗戦が契機になっている。「さらにもう一つステージを上にあげるために何が必要なのかを考えた」

最高のランナーになりたい

8月にそれまで所属していた西鉄を退社。12月31日に30歳を迎えるが、プロランナーとして生きていくことに迷いはなかった。「チームはなんで日本人最速じゃなくて僕を選んでくれたのか。僕自身の成長を期待してくれている。最速、最強より最高のランナーになりたい。走ることでいろんな人に喜んでもらったり、幸せになってもらえたりするような選手になりたい」

福田は「まだまだチャレンジしていける年齢だと思っている」と意欲的だ=共同

新型コロナウイルスの状況にもよるが、予定では来年1月から3~4カ月、ケニアに渡ってサポートを受ける。「スピード持久力のトレーニングをどうやっているのか、すごく興味がある」。記者会見にリモート参加した男子ハーフマラソンの世界記録保持者、ジョフリー・カムウォロル(ケニア)には「ケニアは標高も高く、優秀なコーチもいる。目標を達成するために一緒に練習しましょう」と歓迎を受けた。

いずれは日の丸を背負って戦いたいと意欲を示す。「まだまだチャレンジしていける年齢だと思っている。ハイパフォーマンスを維持し続ける力を、現地で一緒に走ったり生活したりすることで学びたい。できる限り現役を長く続けたい」。強豪国ケニアで待つ刺激的な日々を心待ちにしている。

(渡辺岳史)

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