/

新幹線駅と観光施設つなぐ交通網 福井・越前市が実験

福井県越前市は北陸新幹線南越駅(仮称)の開業を見据え、市内にある南越駅と観光施設などを結ぶ2次交通の実証実験を始めた。南越駅の建設現場に近い商業施設とJR武生駅を往復する無料シャトルバスを運行。両地点からは、決められた観光・宿泊施設まで1区間300円の定額タクシーを利用できる。観光客や市民に使ってもらい、利便性を確認する。

JR武生駅と南越駅の建設現場に近い商業施設を走る無料バス(福井県越前市)

ソフトバンクトヨタ自動車などが出資している次世代移動サービス開発のモネ・テクノロジーズ(東京・千代田)、福井鉄道(越前市)との共同事業。南越駅を想定した商業施設「武生楽市」と武生駅の間に、モネの予約システムを活用した無料バスを運行する。

両地点を核として市内を東西2地区に分け、東地区は武生楽市や「越前和紙の里」など12カ所、西地区は武生駅や「武生中央公園」など15カ所の地区内移動に定額タクシーを使える。12月27日までの土日・祝日に利用できる。バスは空席があれば予約しなくても乗車可能。タクシーは観光案内所などでチケットを事前購入する必要がある。

南越駅は金沢―敦賀間で唯一の新幹線単独駅。周囲に農地が広がり、武生駅や観光施設などとの2次交通の確保が課題となっている。越前市は3月、東西地区をまたぎ、予約に応じて最適ルートを走るバスを試験運行したところ「乗降地が広範囲に分散して効率的な運行ができなかった」(観光交流推進課)。

定額タクシーは新型コロナウイルス感染拡大の緊急対策として、市が7~11月に実施した事業を応用した。バスと組み合わせて利用場所を限定することで、コスト削減と利便性向上を狙う。同課は実験の結果を踏まえ、バスの停車場拡大や料金設定といった制度の検討を進める。

同課は2次交通を観光促進だけでなく、地域の公共交通整備の観点からも期待する。国土交通省は新幹線の敦賀延伸を巡り、開業時期が遅れるとの見通しを示した。総合交通政策課の北岡良夫課長は「地域の交通網は長期にわたる課題。粛々と準備を進める」と話す。

(佐藤栄基)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン