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月120万円の家賃収入を確保 41歳で会社員卒業

幸せアーリーリタイアへの道(中)

写真はイメージ=PIXTA
本業以外の安定収入をつくるか、長い老後も安泰だと思える程度の資産を築くことができれば、勤務先が決めた「定年」に縛られる必要はない。好きなタイミングで会社を辞め、好きなことに打ち込める。そんな「経済的自立」を投資によって手に入れた人の生き方を3回にわたり紹介する「幸せアーリーリタイアへの道」。今回は、不動産投資で月120万円の収入を確保して41歳で会社員卒業を果たした河合達也さんに、退職までの経緯を聞いた。

神奈川県でハウスクリーニング業を営む河合達也さんは、北海道と長野県に7棟の中古アパートを保有する大家さんでもある。他に太陽光発電設備も保有し、レンタル収納や訪問マッサージ業も手掛けるが、3年前までは年収1000万円超のサラリーマンだった。38歳の時に仕事のストレスで体調を崩し、41歳の時に賃貸アパートからの家賃収入に助けられる形で独立・起業の道を歩み始める。

投資を始めた目的は資格試験の勉強のため

河合さんが不動産投資を考え始めたのは会社員をしながら資格取得の勉強をしていた30歳の頃。投資で生活費を賄い、勉強に本腰を入れられないかと考えたのだ。

最初は株式投資に挑戦したが、ライブドア・ショックで損をして撤退。その後、激安不動産投資家の加藤ひろゆき氏の著書に出合い、不動産投資家を志す。ところがローンで投資用ワンルームマンションを買おうとしたところ、年収不足で銀行の審査に落ちてしまった。

当時の勤務先は年収も低く、頑張っても昇給は見込めない。「このままではまずい」と思った河合さんは、年収アップを期して転職を果たす。

新しい仕事の内容は面白く、年収も増えた。だが激務であり、性格的に向いていない業務も任された。河合さんは徐々に仕事のストレスをためていく。

一方、投資用不動産探しは続けていた。狙いは加藤氏の著書に倣って地方の築古激安アパート。なかなか納得できる物件に巡り合えなかったが、転職した翌年のある日、資料請求をしたことのあった不動産業者から営業電話がかかってきた。茨城県の築22年の満室アパートを買わないかという。価格は700万円。河合さんはすぐにクルマで現地に向かい、現物を見た上で購入を即決。手持ちの現金をかき集めて、最初の1棟を手に入れた。

仕事のストレスから退職へ、家賃収入が後押し

本業は好待遇、アパートも手に入れ、この頃、第1子も授かる。順風満帆の人生に見えるが、仕事はますます多忙になり、ストレスは膨らんでいた。その傍らでは中古アパートを買い増ししており、「いずれこちらを本業に」という思いも膨らんでいく。そして38歳の時、河合さんはストレスで倒れ、休職と復帰を繰り返すことになる。

転機は40歳の時にやって来る。師と仰ぐ加藤ひろゆき氏の投資セミナーに参加した時、「それだけの不動産を持っているなら会社を辞められるのではないか」という言葉を掛けられたのだ。7年目になっていた大家業は、物件数6棟、家賃収入は月250万円(ローン返済月120万円)まで拡大。一方、本業収入は役職から外れたこともあり大幅に減っていた。もう未練はないと退職を決意する。

ただ、家賃収入一本では不安も残る。複数の収入源を探してたどり着いたのが、フランチャイズのハウスクリーニング業だ。賃貸経営との親和性が高いと考えたのだ。

本部から資料を取り寄せ、フランチャイズ契約を結んだその日、勤務先に辞表を提出、サラリーマンを卒業した。

起業1年目は家賃収入で生活費を賄ったが、現在は軌道に乗ったハウスクリーニング業からの収入で生活費を賄えるようになった。

「大家業は空室リスク、機器の修繕、家賃滞納、苦情処理などの多くのトラブルに遭遇するし、ハウスクリーニング業も大変。それでも、前職のようなストレスはないし仕事は楽しい。ただ、50歳をメドに完全リタイアをして、田舎でのんびり暮らしたい」と考えているそうだ。

(本間健司)

[日経マネー2021年1月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年1月号 会社員でもつくれる!老後資金1億円

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2020/11/20)
価格 : 820円(税込み)

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