スズキ、タイの二輪販売事業を再編 収益改善狙う
スズキは27日、タイの二輪車販売事業を再編すると発表した。子会社タイスズキモーター(タンヤブリ市)の販売事業を新設の販売代理店に12月に移管する。タイスズキは生産や完成車の輸出に専念し、収益の改善につなげる。
南部地域の販売代理店BANスズキ(ソンクラー県)と共同出資で、11月中にも「スズキモトセールスタイランド」(同県)を設立する。出資比率はBANスズキが70%、タイスズキが30%。新会社に北部地域の販売事業を移す。
1968年にタイで二輪生産を始めた当初から、南部の代理店はBANスズキが担当している。同社が代理店として培ってきた販売ノウハウや販売ローンなどの強みをタイ全土に生かす体制に見直すことで、販売力を強化する狙いもある。
タイの二輪市場はホンダやヤマハ発動機の2社が圧倒的なシェアを誇る。全体の需要は新型コロナウイルスの感染拡大前から振るわない状況が続いている。事業再編で収益の改善をめざす。