住友商事、豪穀物子会社を売却
住友商事は27日、オーストラリアの穀物集荷・販売子会社のエメラルド・グレインを売却すると発表した。保有する全株式を現地ファンドに譲渡する。売却額は非公表だが、業績に与える影響は軽微という。穀物事業は黒海周辺地域との競争激化や悪天候の影響で赤字が続いており、構造改革の一環として売却する。
住友商事は2014年に完全子会社化した。エメラルド社は契約農家から小麦や大麦などを買い付けて販売する事業を手掛ける。穀物を保管するサイロや港湾施設まで一貫して運営する。
事業環境の悪化を受け、エメラルド社の20年3月期業績は4222万豪ドル(約30億円)の最終赤字だった。住友商事は16年3月期にエメラルド社関連で減損損失を114億円計上した。体質改善のための事業売却をすすめる。
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