JAグループ、指名型で農業企業支援
JAグループの一般社団法人「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」(東京・千代田)は11月から、食や農業分野のスタートアップを支援する指名型「アクセラレータープログラム」を始めた。ラボでは公募型プログラムを2回実施しているが、指名型は初めて。
新プログラムは「Plant&Grow」。JAが抱える課題を解決してくれそうなスタートアップを指名。JAが持つ農家との関係を生かしながら、約4カ月間実証実験し実用化を目指す。金融面でも支援する。
第1弾は生産・流通現場の「見える化・データ化」をテーマに、営農データの管理システムを手掛けるテラスマイル(宮崎県新富町)と、青果の入出荷連絡などができるアプリを提供するkikitori(キキトリ、東京・文京)を選んだ。
テラスマイルは全国農業協同組合連合会(JA全農)の営農指導員向けに、先端技術を使ったスマート農業のシステムを導入してもらい効果を検証する。キキトリは青果の流通実態を把握したうえでデジタル化できる領域を検討する。1社につきJA全農や農林中央金庫の担当者が支援に入る。