難しいEUの「戦略的自立」 ライオネル・バーバー氏
英フィナンシャル・タイムズ前編集長
[有料会員限定]
日本や中国、韓国など15カ国による東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の発足は、欧米諸国の目をさます出来事だ。RCEPは珍しく米国抜きで署名され、経済的な影響力の中心がアジアに移動したことをあらためて印象づけた。
中国経済が7~9月期、新型コロナウイルスの打撃から盛り返したのも、感染拡大に苦しむ欧州で景気回復の足取りが弱々しくなりがちなのとは対照的だ。わずか19年前に世界貿易機関(WTO)に加盟...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1492文字
関連キーワード