神奈川県、新型コロナで「ステージ3警戒宣言」
神奈川県は27日、新型コロナウイルス感染者数の急増を受け、入院基準の見直しや県独自の観光キャンペーンの停止などを決めた。感染状況に関する判断は他地域との整合性などから据え置いたが、黒岩祐治知事は「ステージ3目前である危機感を共有するため」として「ステージ3警戒宣言」を発出した。

同日、県の対策本部会議を開いて決定した。病床の逼迫度合いなど複数の指標が「ステージ3」の基準にあるが、同日の黒岩知事と西村康稔経済財政・再生相との会談や社会経済活動への影響などを踏まえ、ステージの引き上げは見送りつつ、警戒宣言として発した。
本部会議では県の判断や国への要請で停止できる県民向けの観光振興策「かながわ県民割」と「Go To イベント」の新規販売の停止を決定。医療提供体制の逼迫をうけ、入院対象を重症や高リスクの患者に見直すことなども決めた。
黒岩知事は「このまま感染拡大が続けば、外出自粛や時短営業を含め休業要請などをお願いせざるを得ない」と強調し、県民などに感染防止策への協力を呼びかけた。