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英アストラゼネカの新型コロナワクチン、追加治験へ

(更新)
アストラゼネカのワクチンは通常の冷蔵庫で長期保管できるのが特徴=ロイター

【ロンドン=佐竹実】英製薬大手のアストラゼネカは英オックスフォード大学と開発する新型コロナウイルスのワクチンについて、追加の臨床試験(治験)を行う。パスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)が26日、米ブルームバーグ通信の取材に答えた。投与量が想定よりも少ないケースの方が効果が高かったためで、有効性や望ましい投与方法を再確認する。

追加の治験は大規模ではなく、英国と欧州連合(EU)の当局による認可に向けたスケジュールの遅れは想定していないという。一部の国では年内に使用許可が得られるとの見通しも示した。日本政府は1億2千万回分のワクチンを調達する契約を結んでいる。

アストラゼネカは23日、世界で最大6万人を対象に行われる治験のうち、英国とブラジルでの暫定的な結果を公表した。最初に1回分の半分の量を投与し、1カ月後に1回分を追加したグループ(約2700人)は90%の効果を確認した。2回分を1カ月おきに投与したグループ(約8900人)は62%で、平均では70%の効果を確認した。

だが後に、90%の効果があったグループについて、本来は最初に1回分を投与する過程を、誤って半分の量を投与していたことが分かった。結果的に投与量が少ない方が効果が出たことについて、追加治験で確認する。

また米政権のワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦」の責任者は、90%の効果を確認したグループの年齢は55歳以下だったとして、高齢者への有効性に疑問を呈している。アストラゼネカが5~8月に行った少人数の治験では70歳以上の高齢者にも効果を確認しており、同社は年齢別の有効性についても改めて調べる。

米ファイザーや米モデルナの開発するワクチンは治験の最終段階で高い効果が確認されているが、保管のためにセ氏マイナス80~マイナス20度の温度管理が必要だ。アストラゼネカのワクチンは、通常の冷蔵庫で長期保管ができる上、価格も低いため、途上国も含めたワクチンの供給に期待がかかっている。

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