3次補正案「政府支出で20兆円くらいは」 自民・甘利氏
自民党の甘利明税制調査会長は26日夜のBS日テレ番組で、追加経済対策の裏付けとなる2020年度第3次補正予算案について「政府支出で20兆円くらいはやった方がいい」と述べた。「経済が完全に失速しないように万全の手当をするのが各国共通の考え方のはずだ」とも語った。
甘利氏は同補正予算案の歳出規模を巡り、政府・与党で赤字国債を発行せずに対応する10兆円程度から30兆円まで幅広い意見があると指摘した。そのうえで「赤字国債を出さず乗り切ろうとすると失敗する」と主張した。
安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭の費用を負担していた問題にも言及した。「真摯におわびするしかない。捜査が終われば安倍氏はきちんと説明すると思う」と話した。
21年9月に任期満了を迎える衆院の解散・総選挙の戦略に関しては「(影響がないことを)願っている」と発言した。「首相は成果を出したい人で解散戦略はそれほど早くない」と分析し、年明けの解散に否定的な考えを示した。