日立系、15%軽量化したスティック型掃除機
家電の製造・販売を手がける日立グローバルライフソリューションズ(GLS)は従来機種より重量を約15%軽くしたスティック型のコードレス掃除機を12月中旬に発売する。部品の構造を見直すことで、吸引力や暗い所を照らすライトなどの従来機能を維持したまま軽量化を実現した。市場が拡大しているスティック型掃除機でシェア拡大を目指す。

製品名は「ラクかるスティック」。設計を見直し、本体や延長パイプなどを合わせた標準質量を従来製品に比べ約15%軽くし1.1キログラムとした。延長パイプの強度が必要な部分を独自に解析し、部分的に薄くするなどして軽量化を実現した。
モーターの構造も改良した。ファンの羽根を斜めに設計し、吸引時の空気の流れを効率化した。吸引口を小さく、左右に動きやすくしたことで、壁際や狭い場所の掃除がしやすくなったという。価格はオープンで市場価格は7万千円前後を想定する。
調査会社のGfKジャパン(東京・中野)によると、スティックタイプ掃除機の2019年の販売台数は国内で前年比10%増加した。スティックタイプは掃除機全体の5割程度を占める。日立GLSは国内のコードレススティック掃除機市場で2割超のシェアを目指す。
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