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エチオピア、北部州都で最終攻勢 降伏期限切れ

【カイロ=久門武史】エチオピアのアビー首相は26日、北部ティグレ州の支配勢力との戦闘で、州都メケレでの軍事作戦を始めると表明した。州政府を率いるティグレ人民解放戦線(TPLF)に求めた降伏の期限が切れ、攻勢が「最終段階」に入ったとした。人道危機が深まる懸念がある。

アビー氏は「平和的な降伏のためTPLFに認めた72時間が過ぎ、我々の作戦は最終段階に到達した」とツイッターに投稿した。22日、最終攻勢をかける前の投降を呼び掛けたが、TPLFは拒み、連邦政府軍がメケレを包囲していた。

アビー氏は民間人の保護を強調し「武装を解除して家にとどまり、軍事標的を避けるようメケレ市民に求める」とした。「メケレが甚大な損害を受けないよう最善を尽くす」としたが、人口約50万人のメケレが攻撃されれば、市民の犠牲が膨らむ可能性が高い。

ティグレ州では今月4日に連邦政府軍とTPLFの戦闘が始まった。空爆や地上戦で多数の死者が出たとみられ、ロイター通信はこれまでに数千人が死亡したとの見方を伝えた。エチオピア人権委員会は24日、ティグレ州で9日に少なくとも600人の市民が殺害されたと発表した。

隣国スーダンには戦闘を逃れた4万人以上の難民が押し寄せている。難民キャンプで食料や医療物資の不足が伝えられ、感染症への懸念も強まっている。

エチオピアの戦闘を巡っては国連などが停戦を訴え、アフリカ連合が仲裁を試みたが、アビー氏は「内政問題へのいかなる干渉も拒否する」として受け付けない構えだ。アビー氏は2019年のノーベル平和賞受賞者。

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