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コロナ安定後に習主席訪韓へ 中国外相、日米韓協力けん制

【ソウル=恩地洋介、北京=羽田野主】中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は26日、ソウルで韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と会談した。新型コロナウイルスの状況が落ち着き次第、習近平(シー・ジンピン)国家主席の訪韓を調整する方針で一致した。

26日、韓国外務省で会談に臨む中韓外相=共同

王氏は外相会談後に文在寅(ムン・ジェイン)大統領とも会談した。文氏は「新型コロナが安定したら、習主席と韓国でお会いしたい」と述べ、王氏は「条件が整えば訪韓したい」とする習氏の言葉を伝えた。

習主席の早期訪韓は、8月に楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員が釜山を訪れた際に約束した。一時は年内の実現も探ったが、最近は新型コロナの「第3波」で韓国内の感染者が高止まりしており、具体的な訪韓時期の表明は見送った。

王氏は25日まで日本を訪れていた。今回の日韓訪問は日米韓の連携にくさびを打つのが目的だ。米次期政権が発足する前に経済面でつながりの深い日韓を引き寄せ、米国の影響力を弱める思惑がある。

王氏は文大統領と康外相にそれぞれ「新型コロナが収まらない中での訪韓は、中韓関係を重視する姿勢を示すためだ」と強調した。韓国が議長国を務める日中韓首脳会談の早期開催に文氏が意欲を示すと、王氏は「開催を支持する」と応じた。

韓国滞在中の王氏は文政権のキーマンを回る計画だ。革新系与党「共に民主党」の重鎮や文氏の最側近議員、政権の外交ブレーンである文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官らと会談する。

韓国側には急速な中国との関係改善に慎重な声がある。保守系を中心に中国への警戒感が根強いうえ、革新系の文政権も今は2021年1月に発足する米次期政権との関係構築を優先したいと考えている。北朝鮮との対話再開を望んでおり、非核化交渉に臨む米国の姿勢が関心事だからだ。

中国側は韓国に経済連携を持ちかけ、接近を試みようとしている。韓国にとって中国は輸出入ともに最大の貿易相手国だ。中国の巨大市場に企業を取り込み、経済的な依存関係を強めたい考えだ。中国外務省によると中韓外相は会談で、日中韓自由貿易協定(FTA)の協議を加速する方針を確認した。

韓国側は最近、元徴用工問題で対立が深まる日本との関係改善にも意欲を見せている。中国内では日韓対立の「仲裁」に乗り出して3国関係の主導権を握るべきだとする意見も出ている。

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