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日本株投信、運用力で広がるリターン格差

投信ランキング

日経平均株価は11月後半に29年ぶりに2万6000円台を回復し、過去6カ月間の上昇率は20%を超えた。日本株で運用する投資信託も好調で、過去6カ月のリターンはすべての日本株ファンドがプラスとなった。ただ、春先のコロナショックによる急落分を埋め切れていないファンドもあり、リターンの格差は大きく広がっている。ファンドの性格や銘柄選びの力などが明暗を分けている。

一般的な日本株投信(DC・ラップ・SMA専用、ブルベア型、通貨選択型などを除く)を対象に、日経平均が2万6000円を回復した11月24日時点の6カ月リターンをランキングしてみた。トップの「厳選ジャパン」は組み入れ銘柄数を20程度に絞った集中投資型で、基準価格の上昇率は6割近くに達した。組み入れ上位にはレノバヤーマンブイキューブなど、この半年で株価が2倍以上になった銘柄が並んでおり、銘柄選択が功を奏したようだ。

上位のファンドはいずれもボトムアップによる銘柄選びが特色で、コロナウイルスの感染拡大による社会の変化に対応できる企業、早期の業績回復が見込める企業などにいち早く投資した。市場環境の変化への対応力が足元の運用成績を押し上げた形だ。

ただ、これらのファンドの多くは基準価格のブレ幅の大きさを示す標準偏差が日本株ファンドの平均より高めで、積極的にリスクを取って高いリターンを追求している点は留意したい。また、設定から数年しか経過していない若いファンドも多く、運用力が本物かを見極めるには、もう少し時間をかけて観察する必要がある。

一方、リターンの下位で目立ったのは、配当利回りが高い銘柄を中心に投資するタイプのファンドだった。高配当企業は一般的に成長力の鈍化した成熟企業が多く、近年のグロース株がリード役となった相場では、人気の圏外に置かれる銘柄が多かった。また、下位ファンドも足元ではプラスのリターンを確保しているとはいえ、過去3年や5年の運用成績も振るわないファンドが大半だった。

(QUICKリサーチ本部 北澤千秋)

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