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米感謝祭休暇、1日100万人の大移動 コロナ爆発懸念も

(更新)
全米の空港で帰省客の姿が目立った(24日、米フロリダ州)=AP

【ニューヨーク=宮本岳則】全米が感謝祭(サンクスギビング)の休暇に入るなか、新型コロナウイルスの感染爆発に警戒が広がっている。帰省客の増加で空港利用者は1日あたり90万~100万人に達し、3月以来の多さとなった。保健当局や医療専門家らは、旅行や親族の集まりを控えるよう呼びかけたが、限界が浮き彫りになった。

親族や友人が一堂に集まる26日の感謝祭は、米国人にとって最も大事な行事の一つだ。親元から離れていた大学生も一斉に帰省する。米運輸保安局(TSA)によると米国内の空港の保安検査所の通過人数は22日だけで104万人となり、24日も90万人を超えた。前年同期の半分以下だが、それでも全日本空輸(ANA)の1カ月の国内線利用者数(106万人、9月)に匹敵する。

車で帰省する人も多い。全米自動車協会(AAA)は、感謝祭休暇中の車移動者が5000万人に達すると予想する。前年同期に比べた減少幅は10%にとどまる。公共交通機関の利用を避け、自家用車での帰省を選ぶ人も多い。親族に会う前に新型コロナ感染の有無を確かめようと、主要都市の新型コロナ検査会場には長蛇の列ができた。

全米各地のコロナ検査場では行列が出来た(23日、米フロリダ州)=AP

専門家らは警戒を強めていた。米疾病対策センター(CDC)は19日、旅行は感染リスクを高めるとして、自宅で過ごすように要請した。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長も「家族を危険にさらす」として、国民に帰省の自粛を要請。自らは感謝祭を妻と二人で過ごし、娘とはビデオ会議システムで会話すると述べていた。呼びかけに強制力はなく、個人の判断に委ねられている。

新型コロナの感染拡大には歯止めがかかっていない。全米の感染状況を集計する「COVIDトラッキング・プロジェクト」によると、24日の1日あたり新規感染者は16万人を超え、引き続き高い水準で推移している。

重症で入院が必要になった患者数は8万8千人に達し、過去最多を再び更新した。入院者数や死者数は感染者数にやや遅れて増える。感謝祭明けの12月に感染数が爆発的に増え、病院がベッド不足に陥りかねない。

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