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英財務相「コロナ前回復22年末」 3世紀ぶり落ちこみ

【ロンドン=中島裕介】英国のスナク財務相は25日、英議会で演説し、同国の国内総生産(GDP)が新型コロナウイルスの流行前の水準に戻るのは2022年末になるとの見通しを明らかにした。20年の実質経済成長率の予測はマイナス11.3%で、およそ300年ぶりの記録的な落ち込みになると語った。

スナク英財務相は新型コロナによる経済のダメージが長続きする可能性があるとの見方を示した(25日、ロンドン)=ロイター

英予算責任局の見通しに沿って説明した。イングランド銀行(中央銀行)は5日に英国の20年の成長率がマイナス11%となり、コロナ前への回復は22年1~3月期と予測していた。予算責任局の見通しはさらに厳しい。大寒波に見舞われた1709年(13.4%減)以来の経済の縮小となる。

予算責任局は年明け以降はワクチン普及による行動規制の緩和が進み、21年に5.5%、22年に6.6%のプラス成長を見込む。試算は難航中の英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉が合意に至ることが前提だ。交渉決裂ならコロナ前の水準への回復も遅れることになる。

スナク氏は演説で「我々の経済の緊急事態は始まったばかりだ」と指摘した。政府支援で抑え込んできた失業や倒産の拡大が避けられないとの見解だ。予算責任局は足元で4.8%の失業率が、21年半ばには7.5%に悪化すると試算した。

英政府は休業者の給与支援などコロナ対策に合計で2800億ポンド(約39兆円)を費やした。これにより20年の政府の借入金は、GDP比19%の3940億ポンドに達する見通しだ。スナク氏は現状の財政状況について「中期的には明らかに持続不可能だ」と指摘。将来の増税の可能性にも含みを持たせた。

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