「日本一おめでとう」福岡のファン、圧倒4連勝に歓喜
プロ野球のソフトバンクが25日、福岡市のペイペイドームで行われたSMBC日本シリーズ2020で巨人を4-1で下し、4連勝で4年連続11度目の日本一を決めた。「新たな球界の盟主だ」「巨人のV9を超えて」。観客は新型コロナウイルス禍で大声は出せなかったが、球場は興奮のるつぼとなった。

巨人とは昨年に続く対戦。序盤に一発攻勢で得点を重ねると、上限の2万人に迫る観客は大きな拍手で選手を後押し。チームや選手名入りのタオルを掲げるなどして喜びを表現した。9回を守護神の森唯斗投手が締めると、マウンド上に選手らが集まり喜びを分かち合った。パ・リーグ優勝時に続いて恒例の胴上げは自粛し、ファンと共に万歳三唱を行った。
ほぼ毎シリーズ本拠地で観戦しているという長崎県佐世保市の会社員、川原一輝さん(48)は「最後にここで負けたのはいつだったか」と豪快に笑い「新たな球界の盟主だ」と熱っぽく語った。
福岡市中央区の焼鳥屋「野球鳥」では勝利の瞬間、ファンら約20人が何度もハイタッチ。常連客の「日本一おめでとう」の掛け声で次々とビールを飲み干した。中央区の男性会社員(48)は「チームの一体感が素晴らしかった。来年以降も優勝し続けて巨人のV9を超えてほしい」と笑顔だった。〔共同〕