首相、GoToトラベル「感染拡大と直結せず」
衆院予算委

衆院予算委員会は25日午前、菅義偉首相と関係閣僚が出席し、集中審議を開いた。首相は観光需要喚起策「Go To トラベル」事業と国内の新型コロナウイルスの感染再拡大は「直結していない」との考えを示した。共産党の宮本徹氏の質問に答えた。
政府は24日、トラベル事業の対象から大阪、札幌両市の一時除外を決めた。首相は一部停止について「感染拡大防止のため予防措置として、医療体制を守るために決定した」と説明した。立憲民主党の枝野幸男代表は同事業が感染拡大につながっていると批判した。
首相は「トラベルは4千万人が利用し、現実的に新型コロナの陽性になったのは180人だ」と指摘した。トラベル事業が「国民の命と暮らしを守る中で大きな成果がある。地域経済を下支えしているのは事実だ」と反論した。
枝野氏は安倍晋三前首相が主催した「桜を見る会」の前日に安倍氏の後援会が開いた前夜祭を巡り、安倍氏側が費用の一部を負担していた問題を追及した。「国会審議が愚弄された。安倍氏に説明を求めるべきだ」と主張した。
首相は「安倍氏本人は捜査に全面的に協力すると述べている」と語った。国会招致に関しては「国会でお決めになることだ」と明言を避けた。官房長官として安倍氏を支えた責任を問われると「私自身も国会答弁の内容を安倍氏に確認し、答弁してきた」と話した。