「中国、20年はプラス成長」李首相、IMFトップらと会合
【北京=川手伊織】中国の李克強(リー・クォーチャン)首相は24日夜、世界銀行や国際通貨基金(IMF)など6つの国際機関トップと世界経済や中国経済を巡る座談会を開いた。会議後の記者会見で「中国は2020年、プラス成長を実現できる」と述べたうえで「21年は合理的な経済状況に戻れるだろう」と、緩やかに正常化を進めていく考えを示した。

今年初めに新型コロナウイルスが経済を直撃した際に、財政拡大や金融緩和で対応してきたと説明。都市部の新規雇用が1~10月の累計で1000万人を突破したことを例に挙げて「我々の政策は速やかに効果を現した」と自負した。世界経済を巡っては「回復途上にあるが、不確実性が残る」と指摘した。
座談会はオンライン形式で開催。16年に始まり、今回で5回目。李氏が主催し、世銀のマルパス総裁とIMFのゲオルギエバ専務理事のほか、国際労働機関(ILO)、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)、金融安定理事会(FSB)からそれぞれトップが参加した。