タイ空港会社、純利益8割減 前期の利用者半減
【バンコク=村松洋兵】国営のタイ空港会社(AOT)が24日発表した2020年9月期の連結決算は、純利益が前の期比83%減の43億バーツ(約150億円)だった。新型コロナウイルスの影響で、空港の利用者数が半減したことが響いた。

AOTが運営するバンコクやプーケットなど国内主要6空港の利用者数は同49%減の7264万人だった。タイ政府が3月下旬に出した非常事態宣言を受け、一時すべての旅客機が運航を停止した。国際線は今も大幅な減便が続いている。
売上高は49%減の332億バーツだった。旅客から徴収する空港使用料や、航空会社の着陸料が減った。空港ビルの入居企業に対する賃料減免措置も減収要因となった。
AOTは旅客需要が新型コロナ以前の水準に回復するのは23年ごろと予測する。21年9月期は輸出品の品質認証施設の運営などを通じて収益の確保を目指すとしている。
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