/

琵琶湖観光、空から水路から 関空や京都市から誘客

大津市による実証飛行で琵琶湖に着水した水上飛行機(24日、大津市)

大津市は関西国際空港や京都市内から観光客を呼び込む拠点として、琵琶湖岸にある大津港の機能強化を探る。24日、客を乗せた水上飛行機の発着と琵琶湖疏水(そすい)の観光船の乗り入れを試験的に実施した。足元では新型コロナウイルスの影響で観光客は落ち込んでいるが、収束後を見据えて広い空間が魅力の琵琶湖観光を空から水路からアピールする。

大津港での水上飛行機の運航は48年ぶり。この日は関空発の第1便が大津港に着水し、2~4便は大津港を発着。定員10人の機種に客6人を乗せ、せとうちシープレーンズ(広島県尾道市)が琵琶湖南部や京都市の上空を30分間飛行した。

搭乗した大津市の佐藤健司市長は「遊覧飛行だけでなく、移動手段として可能性を感じる。民間の事業として、大津港を関空や日本海側とつなぐハブとして活用することを期待する」と話した。

京都と大津を結ぶ疏水船は京都発の2便が初めて、コースを1キロ延伸して大津港まで運航した。疎水と湖の間には水位差が60~70センチあり、通常使われていない大津閘門(こうもん)を作動させた。通過には15分かかる。

大津市は民間による水上飛行機のビジネス化へ富裕層向けの臨時便を想定する。運航コストは1人2万~3万円とみられるが、周辺のホテルが宿泊と組み合わせたプランの作成に関心を示しているという。課題は釣りのボートが多数出る大津港での着水エリアの確保だ。桟橋やスロープの整備も必要になる。

観光に詳しい滋賀大学経済学部の石井良一教授は「富裕層を想定するなら、搭乗前にわくわくするような施設や待合室など大津港周辺の整備が欠かせない。JR大津駅から大津港までのアクセスも必要だ」と指摘する。

大津市は大津港を湖岸に観光客を呼び込み、中心部のにぎわいを創出する拠点と位置づける。自転車で1周する「ビワイチ」のためのサイクルステーションを周辺に整備する構想もある。琵琶湖は密にならない観光の場として注目が高まっている。1周約200キロの湖岸に分散する魅力をつなぐには、大津港以外の拠点にも磨きをかける必要がある。

(木下修臣)

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン