岡山市待機児童157人 10月1日時点、4月比102人減
岡山市の大森雅夫市長は24日の記者会見で、10月1日時点の待機児童数が157人だったと発表した。4月1日時点の259人から102人減った。2019年10月の幼児教育・保育無償化で入園申込数が急増していたが、受け皿の拡充などが寄与した。22年4月時点の待機児童解消へ、大森市長は「着実に進んでいる」と強調した。

認可施設への入園申し込みは4月時点比で455人増えたが、入園児童は644人増加した。市のコンシェルジュの紹介で、特定施設を希望する保護者も減ったという。一方、新型コロナウイルスの影響や育児休暇の延長などで、復職せず家庭での育児を希望する親も増えているとしている。
大森市長は当初、3月末までに解消する目標を掲げていたが、幼保無償化や保育士不足などが影響し2年延期していた。10月時点でも、受け入れ人数が利用定員を下回る施設がなお28.4%あるが、「保育士を確保すれば22年のゼロ目標へ対応できる」として対策を継続する方針を示した。